変わり目のときは満ち潮、引き潮のように。

二週間くらい前から、変わり目の時を迎えている。

それと同時に、これまでの関心事や意識の使い方も、満ち潮、引き潮のようにある面は明らかに変化しているので、同時にやや戸惑っている。

この地球に存在している以上、いつもずうっと何も変わらずに、いれるものなど、何一つないはずではあるけれど。

毎日すべてが、見た目には気が付かないほどの微細な変化を重ねていく。

人もそう。犬も猫もそう。植物もそう。生から熟、熟から老いへと。

変化のきっかけは、約２週間前。２冊目のキンドル本を作った後、わずか数日の間だったけど、「わたしはこれから何をやったらいいのだろうか」と分からなくなってしまった。

そんな自分に大いにとまどってしまうことになった。「ここまで来たのに、どうすればいいかわからない」だなんて、いったい。

だけどそれは、今回のキンドル本を書こうと思ったきっかけになった、16年前にさかのぼることになると、気が付いた。

2冊目のキンドル本「愛犬はインスピレーションと共にやって来た」は、まさしく16年前にインスピレーションからはじまった、ドーベルマンのマーブルとの出会いがあって生まれた、自分を信じるためのライフレッスンの本。

すべての人はそうだと思うけど、わたしにも人生の大きな転機には、その時々で出会った人がいた。そういった時に出会った人のことや、そそこからまた展開していった出来事のことも、いつか文字にして伝えたい。そしてわたしの場合、人だけではなく、マーブルのような犬もいたのだ。

そう、16年前にマーブルと目があった時、「動物のことを伝えるんだった」という強烈なインスピレーションがやってきた。

確かにその4-5年前、わたしの人生を自分の方向に軌道修正するような１冊の本、濱井千恵さんの「この子達を救いたい」に出会った。

その本で知った、「動物のいのちを守る活動を、知性と理性を織り交ぜて」行っていた市民団体で、20代終わりの年に看護学生をやりながら、小さないのちを守りたい気持ちで、まるで身を投じるように真摯に活動した２年間があったのだ。

ここから現在まで、わずか22-3年の間にどれだけのことがあったかを振りかえると、もはや同じ時代に生きている自分とは思えないくらい昔のことのようにも思えて、正直あまり細かいことは覚えていないくらい。

時は流れて、この１か月の間で犬をテーマに「キンドル本を２冊」をつくったことで、マーブルと出会ったときからの、一つの何かが完結したんだ、ということ。だから、ここから次に向かうんだ。ということだけはわかった。

16年という長い間・・・魂の奥深くと表面を行ったり来たりするようにして存在していた、願いがあった。それを形として結晶化できたときは、意外なほどうれしいという気持ちはほとんどなくて、「ほっとした」の表現がぴったりだった。

実際、この２冊は、わたしがわたしに戻るために、これまで辿ったルートを振りかえるようなキンドル本になった。

なので、この本に目を止める人は、その人もまた、真摯に生きたいと願っていて、自分自身のこれまでの旅路を振りかえっている最中か、そうしたいと願っている人なのだろうとも思う。

それに、今回キンドル本で振り返って、ユニークな個性があってちょっと規格外のドーベルマンマーブルは、わたしに似ているなーと思った。類は類を呼ぶのか。似ている者同士だから種を超えてもなにかつながれたのか、分からないけれど。

そんなことを7月の終わりにかけて振り返っていると、ある日、むくむくと、入道雲が急速に発達するように、次の「やりたいこと」が立ち現れてきたのだから、すべてが順調なのだろう。

そのやりたいことは、まるで思ってもみなかったことではなく、ガーデナーという、「これまで一番熱中した経験があって、何より大好きなこと」だった。

「いままで達成してきたことを使いなさい」

これまで何度か、自分の内側の声を聴いてきたし、親しい人はそうアドバイスしてくれた。だけど、いつもいまひとつ、その活かし方のピントがぼやけてみえてこなかったのが、もどかしかった。

達成したこととは、精神的な打たれ強さというよりも、物理的なものだということには気が付いている。

大人の世界は向いていないと思ってきたわたしが、ここしばらく産業の場で健康サポートをやっている自分に違和感を持ったことは、率直にお伝えすると限りない。

それでも、世の中の大部分の人が属している世界で、労働して生活費を稼いで、その中で悩んだりすることは、理想にこだわりが強かったわたしにとって、何よりいい修行になったと思っている。

つづく☆☆☆😊

☆２冊のキンドル本を作りました☆

2023-08-03 by Sachiko

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