生きているガーデン

こんにちは。開けた窓から、秋の夜。本当に鈴のようなリンリンした秋の虫の声が、耳に心地いい東京の夜です。

さて、もう二週間前になりますが、よみうりランドのHANA BIYORIに行ってきました。ナチュラリスティックなガーデンデザイナー、ピート・アゥドルフさんがプロデュースしたガーデンを楽しみに。

野原風の枯れた姿も美しいという、ピートさんの庭は、その自然をまっすぐに見るような奥深い感性と相まって、本や写真で知ってから憧れでした。

植物にとっても気候風土が違う日本で、そのガーデンのコンセプトやイメージを維持・管理していくのはとても大変なことではないか。これも、今回ひしひし感じたことでした。

植物や花々は、生きています。

生きているので、成長したり、種から花、朽ちていき、また種という、サイクルを営んでいます。宿根草のように、朽ちずに毎年サイクルを繰り返す植物も、前年とまるで同じということはなく、伸びたり、広がったり、生きているゆえの変化を重ねていきます。

ガーデンをデザインするときには、そこに込められた意図や願いがあります。それを表現できる植物を選んで、デザインに沿って植えこんでいくという課程。

それは一見、完成のようでいて、完成ではなく、スタートにすぎないということ。

ランドスケープ・デザインという分野を勉強し始めてから、そう気が付くようになりました。

2年後、4年後、10年後の庭。その姿を想像しながらデザインすることもそうだし、手入れをしていくこと。

自然風の庭といっても、人間の庭である以上、そこには必ず人間の手が加わるので、人間と自然の絶妙なコンビネーションこそが、人間にとって心地い庭なんだろうか・・・など、なかなか答えは出なそうですが、最近テーマみたいに考えています。

HANA BIYORIは、いくつかのゾーンに分かれていて、『聖なる森』というネーミングに魅かれて行ってみました。

そこでは、国指定重要文化財の『妙見菩薩像』をはじめて拝観。説明を読むと、自然の道理を支配するものとしても、信仰されているそうで、それがいちばんこの日、印象的でした。人と自然をあたたかく結びたい人として、そういうの、気になっちゃいますね。

☘noteでいきものにやさしい環境にほっこりした話を書きました。よかったらどうぞ✨

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